クールな君が好きなんです!!


どうしよう……っ

緊張しちゃう。

桐崎くんと繋いだ手。
手の体温が暖かくて忘れられない……。


その日は、なかなか寝つけなくて見事に寝坊した。



「優くん!!また、アラーム止めてた!?」

私がドタバタしながら優くんに聞きに行くと、優くんはカバンを持って靴を履いてる所だった。


「うん、起こしたのに……」

「わぁ~!ごめん!」

「大丈夫。お姉ちゃんも急いでね」

優くんは、最後まで私の心配をしてくれて学校へ向かった。


ああっ!もう!


可愛すぎるよ!!さすが弟!


私も、お兄ちゃんのことを言えないくらい……優くんが好きかも。



「ほら、仁奈急ぎなさい~」

お母さんに怒られて、家を出る。


駅までダッシュすると、こりゃまた電車に間に合った。


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