クールな君が好きなんです!!
そうして、30分で整理すると私はマッハで教室に戻った。
まだいるかな…?
さすがに残ってたり……なんてないよね?
私は走って教室に向かった。
教室のドアを開けると、机の上に座って本を読む桐崎くんの姿。
「な、なんで……」
私が驚くと、桐崎くんは本を閉じて私のことを見る。
「やっと来た。委員会?」
「え…?あ、はい!」
私が慌てて返事をすると桐崎くんは少し笑った。
「ん、帰るよ」
そう言ってカバンを持って歩き出す桐崎くん。
「え?待っててくれたんですか!?」
私が目を輝かせてそう言うと、めんどくさそうに桐崎くんはこっちを見た。
「……いちいち声に出さなくていいから」
でもその横顔は少し赤くて照れてるような気もした。
「……やっぱり好きです!」
そう言うと、桐崎くんは立ち止まって後ろを振り返った。