クールな君が好きなんです!!
私は鞄からノートを取り出して桐崎くんに見せる。
それは数学のノート。
五時間目が始まる前にずっと書いていたもの。
復習とか言ってたけど全然進まなくて結局桐崎くんのことばかり。
"話したいーー!"
"女の子たちずるい……"
など、書いてるのを見せると桐崎くんは顔を真っ赤にした。
「こんなの書く馬鹿どこにいんだよ……」
と、呆れていたけど私は少し嬉しそうに笑った桐崎くんの顔を忘れない。