クールな君が好きなんです!!
あれから、何分たったかな?
まだ、佐々木くんは帰ってこない。
そして、私は、まだ1問も進んでない。
こ、こんなの帰ってきたら怒られる……!!!
そう思ってると、ドアが開いた。
か、帰ってきたぁ……!
「ま、まだ、お、終わってないので…!ああっ!!怒らないでください!!」
私が、慌てて声を出す。
「………何言ってんの?」
慌てる私とは全然真逆の
落ち着いた声。
この声………。
パッと顔をあげると、そこには桐崎くんの顔。私は、その顔を見つめてしまう。
「な、なんで……?」
「……別に。図書室で好きな本探してた」
桐崎くんは、私の方に歩きながらそう話す。ほ、本かぁ…。