クールな君が好きなんです!!
「ん?あら、この子は…?」
「ママおかえり。この子が仁菜ちゃんよ!」
お姉さんが、私を紹介すると、お母さんは、私の顔をじっと見つめた。
「あら!可愛い子じゃない!
怜がベタ惚れなのもわかるわぁ~」
と、頬に手を当てながら話す。
え?ベタ惚れ?
私が、桐崎くんをチラッと見るとバツが悪そうに横を向いてる。
「さっ、仁菜ちゃん!
遠慮しないでご飯食べて行って!」
お母さんと、お姉さんの強い誘いを断れなくて、ご飯を食べて行くことにした。
「それでねぇ…?怜ったら…!」
いろんな話を聞いたりして、外はあっという間に真っ暗になっていた。
「ご飯、片付けなくちゃ…!」
そう言って、お母さんが席を立って、台所へ立つ。
私は、食器を持って、お母さんのところに行く。
「手伝います……」
私がそういうと、微笑んでくれて、タオルを渡してきた。
「じゃあ、拭いてくれる?」
「あ、はい…!」
2人で並んで、食器を片付け始めた。