クールな君が好きなんです!!
「クールな君が好きなんです!!」
この間、桐崎くんの家できちんと勉強したから、数学のテストはバッチリだった。
「桐崎くん、ありがとうございます!」
終わってからすぐに、桐崎くんの席へと行った私。桐崎くんは、チラッと私を見るとまた本に目を移す。
「良かったね」
本を読みながらそう言ってくれる桐崎くん。
胸がキュンっとなった。
そして、私はあゆちゃんの元へと戻る。
「あ、戻ってきた。おかえり」
携帯を見ていたあゆちゃんは、私のことを見るとそう言ってくれる。
そうして、すぐに、ニタァと笑った。
「桐崎の家で、勉強したときに何があったのかなぁ?」
やっぱり、そう来ると思ってましたよ、あゆさん。
「お、お母さんと、お姉さんに会った、よ」
「ええっ!?はやっ!
じゃあ、もう結婚じゃん!」
あゆちゃんは、そんなふうにいって、
私を毎回ドキドキさせる。
「け、結婚なんて……!
わ、私も考えちゃったよ!!」
そうして、私にも同じ意見を持たせるのだ。