クールな君が好きなんです!!
白いウェディングドレスに身を包み、
たくさんの人がいるところで、誓いのキスをする。
私、この日、桐崎くんと夫婦になりました。
これからは、高野仁菜。ではなく
桐崎仁菜として歩んでいくんだ。
「もう、怜って読んだら?」
「え?」
「だって、同じ苗字だよ」
桐崎くんに言われて、気づく。
「では、これから改めて、よろしくお願いします!怜くん!」
私は、満面の笑顔でそう伝える。
そして、結婚式から数日後、
怜くんは、仕事に。
私は、お買い物へ。
家の鍵を閉めようと、鍵を探してる中、
窓を閉め忘れたことに気がつき、また家に入る。
リビングのドアを開けると、ふわっと風が入ってきてカーテンが揺れる。
そこから差し込む光に、写真がキラッと光る。
それから、光に向けて、手をかざし、指輪を見てから窓をしめて、家を出る。
そして、鍵を閉めて歩き出す。
私は、きっと
___今日もクールな彼を好きになる___
✻end