クールな君が好きなんです!!
げっ、今日、来るの早くない!?
そう思いながら、カバンに詰め込むと急いで家を出る。
「行ってきます!」
「気をつけるのよ~」
ママが夏木にランドセルを背負わせながらそう言う。
私は、勢いよくドアを閉めた。
「一馬さぁ、今日、来るの早くない?
何かあった?」
私が、そう聞くと、一馬は、立ち止まって振り返った。
「だって、今日1時間目からプールだぜ?
お前、着替えるの遅くて迷惑かけないように急いでやってんだろ~」
二ヒッと憎たらしい笑顔でこっちを見る一馬。
「はぁ!? アンタも、泳げなくて馬鹿にされないようにね!!!」
毎朝、喧嘩から始まる。