クールな君が好きなんです!!



「………いい。叶わないってわかってる。佐々木、好きな人いるっぽいし」

え………?


あゆちゃんの顔はとても悲しそうだった。で、でも……!


「そこで、諦めたらもったいないよ!」

私が元気を出させるために、ニコッと微笑む。


「放課後、近くに出来たクレープ屋寄ろうよ!」

「仁菜……。ありがとう。」

約束して、放課後が楽しみになった。



ーーー放課後。

なんだけど………。



「あゆちゃーーん!待っててね!?
プリント出して、すぐに帰るから!」


「昇降口で待ってるから、落ち着いて行ってきな」


ううう。

昨日出されたプリントを出さなきゃいけない。私は、職員室に向かっていた。


< 38 / 300 >

この作品をシェア

pagetop