クールな君が好きなんです!!
「………ちょっと、何してるんですか!!」
私がそう言うと、意味がわかんないという顔をして私を見てる。
目の前にいるのは男子3人。
「……は?お前、何なの?」
多分、コイツが……教科書を持って来たヤツだろう。
「これ、桐崎くんのじゃん!!」
教科書を取って、そう言う。
「お前……っ!返せよ!」
教科書に手を伸ばしてくる。
だけど、この教科書は桐崎くんのだもん!
あんた達なんかに、渡さない!
ギュッと握りしめてると、
「返せって言ってんだろ!」
そう言われて、ドンッと押された。
ガタッと机とかにぶつかって、尻餅をついた。
膝も、血が出てるし……。
それを見た男の子の人たちは
「お前が返さないから、いけないんだからな!」
そんな事を言ってくる。
「てか、なんでそんなに桐崎を庇うわけ?アイツただの静かじゃん」