クールな君が好きなんです!!


は……?


「ちょっと、桐崎くんを馬鹿にしないで!!!」


私がそう怒鳴ると、男達はびっくりしたのか

「怪我は、お前が勝手に来たからだからな!俺達、知らねえし!」

そう言って、逃げてしまう。



………痛い。


血がたれてる……。机にぶつけたのかな?


そんなことを考えながら、ハンカチを水道まで濡らしに行く。


「………取れないっ、
あ、あゆちゃん待ってるんだ……っ」


誰もいない教室で1人桐崎くんの教科書を拭く。


あゆちゃんを元気づけるって決めてたのに。ははは…。これが最下位の力なのか。


あゆちゃんに、メールをする。すると、すぐに返事が来る。


"大丈夫?私なら大丈夫だから、明日行こう。"

あゆちゃん……っ、ごめんね。



拭くけど、やっぱり、取れない……。


すると、バタバタと走る音。


な、なに!?


驚く私の前に立っていたのは、ハァっと肩で息をしてる桐崎くん。


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