クールな君が好きなんです!!


「なんで、こんなことしてんの?」

だって、だって……っ、


「桐崎くんの良さを分からないで文句なんか言って欲しくないんです……っ」


ポタポタを涙が教科書にたれる。



そして、グイッと体を持ち上げられた。


え………?
私の顔の前には、桐崎くんの顔。


こ、これって……お姫様抱っこってやつじゃ……!!


「お、重いので……、下ろしてください!」

「………このまま落とすよ?」

そんなことを言われてしまったら、
ギュッとつかまることしかできない。


保健室につくと、椅子の上に私を下ろして手際よく、手当てをしてくれる。


「………あり、がとう。」

わぁ……、初めて桐崎くんが手当てしてくれた!

嬉しいけど、それ以上に……。


なんで来てくれたの……?


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