クールな君が好きなんです!!


「………へ?」

顔をあげると、お盆を持った女の子が微笑んでいる。

「これ、使って下さい。
あ、まだまだあるので大丈夫ですよ!」

綺麗なロングの髪の毛を、後ろでちょっと結んでる。花のいい匂いがして、私は、固まってしまった。




「え……っ、あの……っ。
ハンカチありがとうございます!」

そう言って、ハンカチを受け取る。

ババっと洋服を拭く。

「これ、洗って返しますね…!」

そう言うと、女の子はニコッと微笑んで隣の席に腰を下ろした。




「さっき、ニヤけてましたけど…。好きな人のこととか考えてたんですか?」

女の子がいきなり、そう話し出してきた。
に、ニヤけてた!?


「………す、好きな人のことを…」


私が、少し照れたように言うと女の子はニコッと笑っていた。


女の子の制服を見ると、名門校の制服だ。


頭良いんだ……っ。


< 49 / 300 >

この作品をシェア

pagetop