クールな君が好きなんです!!
「………へ?」
顔をあげると、お盆を持った女の子が微笑んでいる。
「これ、使って下さい。
あ、まだまだあるので大丈夫ですよ!」
綺麗なロングの髪の毛を、後ろでちょっと結んでる。花のいい匂いがして、私は、固まってしまった。
「え……っ、あの……っ。
ハンカチありがとうございます!」
そう言って、ハンカチを受け取る。
ババっと洋服を拭く。
「これ、洗って返しますね…!」
そう言うと、女の子はニコッと微笑んで隣の席に腰を下ろした。
「さっき、ニヤけてましたけど…。好きな人のこととか考えてたんですか?」
女の子がいきなり、そう話し出してきた。
に、ニヤけてた!?
「………す、好きな人のことを…」
私が、少し照れたように言うと女の子はニコッと笑っていた。
女の子の制服を見ると、名門校の制服だ。
頭良いんだ……っ。