クールな君が好きなんです!!
「は……?」
驚く、桐崎くん。
そして、すぐに冷たい目で
「そういうの、迷惑なんだけど」
って、言われてしまった。
迷惑?
「………迷惑かもですけど、
私は、諦めませんよ!!!
ぜーーったい、振り向かせてやります!」
そう言って、桐崎くんの顔を見ると
すごい迷惑そうな顔をしていた。
うっ。
そんな、わかりやすい反応しなくても……ねえ?
「あっそ、好きにしたらいいんじゃないの。その前に早く仕事終わらせれば?」
「ああっ!!」
桐崎くんの言葉で、日直だったことを思い出し、慌てて席に戻る。
そして、チラッとドアを見るともう誰もいない。
あー!逃げられた。
そう思って、窓を見ると、少ししたら昇降口から桐崎くんが出てくる。
その姿に、バイバイと呟くと
日誌を書き始めた。
迷惑だと言われても、私は、諦めません!!
覚悟しとけ!桐崎 怜くん!!