クールな君が好きなんです!!


放課後ーー。
今日はラッキーチャンスだ。

なんたって、桐崎くんは当番だから帰りが遅い。私は、帰ってるのを見計らって教室で待っていた。



すると、ドアがガラッと開いた。


きた!そう思って、隠れてた机からバアっ!!と出るとそこには桐崎くんではなく……。



「あ、佐々木くん……っ、」

佐々木くんがいた。


「……びっくりした…っ。
お前、何してんの?」

驚いた表情で、聞かれる。

あ…っ。


「……か、かくれんぼ?」

誤魔化そうとするけど、逆に恥ずかしくなって本当のことを話した。





「ーーーってことなんだけどね。
好きな人に本当に好きだって証明させるのはどうしたらいいのかな!?」

「あー……、そういうことね。」


私の質問に、興味なさそうに呟く佐々木くん。

「……知らねぇよ。
俺に聞くな、馬鹿」

すぐに、そう言われて自分の机と行ってしまう。
何なの!私だって、そりゃあ……自分で考えようと思ってるけど…。
難しいじゃん!!



1人で怒っていると前のドアから出ようとする佐々木くんが、小さな声で何か言った。



「………化粧、悪くなかった」



だけどその言葉は、私の耳には入ってこなかったーーー。



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