クールな君が好きなんです!!



「桐崎くん!!
今、何の本を読んでいるんですか!?」

席に座りながら、静かに本を読む桐崎くんの前でそう話しかける。

「…………見ればわかるでしょ?」

チラッと冷たい目線を送られても
答えてくれたのが嬉しくて、テンションが上がってしまう。


「わかります!!本、好きなんですか!?」


わからないのに、わかりますなんて行っちゃった。

「………うん、好き」

"好き" そう言った桐崎くん。
なんか、自分が好きって言われたみたいで照れるなぁ。


ニヤニヤしていると

「………邪魔」

そう言われ、桐崎くんはまた静かに
本を読み始めた。



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