ずっと隣にいたかった……。
「……ん……此処は……」




榊「理穂さん……ここは病院ですよ。」




「私の寿命はあとどれくらい?」





榊「もう大丈夫ですよ。」





大丈夫??




「どういうことですか?」






榊「先ほど手術をさせていただきました


理穂さんの心臓を人工のものにしました


なので……死ぬことはありませんよ」





本当に……??





「本当に……私……死ななくていいの?



大丈夫なの?」





榊「はい。

麗奈様たちがお医者様を調べてくださりました……。
それで見つかったのが田中正樹様です」





「正樹さんですか⁉︎
あの……麗奈たちと正樹さんは……」





榊「麗奈様は1度理生奈様たちを連れて荷物を取りに行きました。

正樹様はいらっしゃいますよ。

呼びますか?」





「いいえ。
麗奈が来たら呼んでいただけますか?」





榊「わかりました。」







嬉しい……




もう……死に恐れる必要がない……






これで……あの子達の成長が見れる






だけど……いくら私が生きていても翔太は……翔太は









死んでしまってるだなんて……








翔太……








私生きてるよ……






ちゃんと……生きてるよ。






< 114 / 191 >

この作品をシェア

pagetop