ありがとう。そして、さようなら

小学生

無難!?に小学生になれた僕だったが、やんちゃではなかったはずなのに、僕の周りにはやんちゃな友人が多かった。


今なって思うが類は友を呼ばない…


だけどやんちゃが友人になってしまう…


当時のやんちゃな友人の遊びといえばオートレースごっこ

近所にオートレースという公営ギャンブルがあり、簡単に言えば競馬が馬ならオートレースはバイクである。


この地域の子供たちの親父がギャンブル好きなら間違いなく連れて行かれ、連れて行かれた子供たちはオートレーサーの格好良さに惹かれ真似をしはじめるのだ


そんな僕らもオートレースを真似て自転車で競争するのだが、ある運動公園にレースをするのに素晴らしく丁度よいコースがあったので毎日のように通った

最初はみんな自前の自転車でレースを開始するのだが、レースは勝ち負けだから負けたくない思いからエスカレートしていく。


レースに勝ちたいがために自転車を改造するのだが、車体を軽くするために泥よけを取ったり前カゴを取ったりいろんな手をほどこすのだが、このレースに参加している友人の自転車のハンドルはオートレースのバイクと同じようにハンドルは右上がりになっていた。

僕は一年生になり、ばあちゃんに買ってもらった新品の自転車を改造というより破壊してしまい、じいちゃんに真剣に怒られた。じいちゃんを初めて恐いと思ったのは後にも先にもこのときだけである。

ある朝、僕の自転車の無残な姿にじいちゃんは僕の住む自宅に出向き外から僕の名前をデッカイ声で呼び

「出てこんかーっ」


と、僕はトイレに閉じこもり出て行けなかった。


母さんに無理矢理出されると同時にじいちゃんから鉄拳が飛んできてビエーン(ToT)ビエーン(ToT)泣き続けていたが

レースはやめれなかった
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