パパラッチモンスター


「 はあ。そうですか 」




外城田くんワールドにはまっているあたしを見て、棒読みで返すアイツ。





「 なっ、なんか悪い? 」



「 お前ってさー、
そういうのがタイプなの? 」



「 そうだけど。何か? 」


「 …… 」

またニヤってした⁉︎



「 え。なに企んでんのっ⁉︎ 」




「 別に〜? 企んでなんかないけど? 」


「 なら、いいけ 「 ただ、 」

「 えっ‼︎なに‼︎ただ⁉︎ 」




「 ………。
外城田に教えてあげようと思っただけ♪ 」


なんて奴だ!
あたし、パパラッチのこと なめてたわ。



「 お願いっ‼︎
今 持ってるあたしの情報、誰にも言わないでっ‼︎‼︎ 」



土下座もするよ〜。




「 えー。そうなると 俺、つまんなくなっちゃうんだよねー 」



むかつくーーー‼︎‼︎



みんな、こんな奴の何がいいの⁉︎


って、ん?





「 ……… 」
「 ……… 橋屋? 」


「 なに? 」

「 ……… 何してるの? 」




あたしが聞くと
持ち前の切れ長の目の目尻を、長い人差し指をつかって たらしたまま
奴が顔を上げた。




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