君の嘘を知らなくて(仮題)
「……ろ」
ペチッと叩かれる頬。
「……きろ」
ペチペチッ
「起きろっつってんだろ。
俺が起きろ言ったらさっさと起きろ、バカメ」
ベチンッ!
「痛ぁ……って、ひええ!?」
頬に鋭い痛みを感じて目を開けると。
もちもちのイケメンフェイスが視界いっぱいに広がった。
…今、学校のはずなのに!
学校の中にある保健室と言う、ちょっとデンジャラスな部屋なのに!
「なっ、何でもちもちがいるの!?」
「戻ってきた」
「ふぇ?戻ってきた?
もちもち、体育じゃないの?」
「……サボった」
「サボった!?」
まさかのサボタージュですか!!