君の嘘を知らなくて(仮題)
ボー読みで「ハハッ」と乾いた笑いを漏らす望月くん。
……。
「どうしたの?
俺と違って馬鹿だから、聞こえなかった?」
「……」
「馬鹿でちゅかー?」
人を小馬鹿にしたような言い方。
「望月くん……」
「あっやっと話せた。
お前見た目そんなに良くないんだから、人見知りだったら最悪だぜ?」
「……何者ですか」
「は?
お前は俺が何に見えるわけ?
それともお前の目が悪いのか?
さっさと眼科行けば、その顔も少しはマシになるんじゃね?
眼科より整形か?」
「…さっきから失礼じゃないの!?」
「どーっちがだよっ…っと!」
「きゃっ」
ドンッと肩を押され、ギシリと音を立てて望月くんがベッドの上に乗ってくる。
肩押さえられているから、起きることが出来ない。