ドクター2
食事の時がやってきた。
「実加、今日病院に行ってきただろ?
カンナはどうだった?」
実がいつもより口数の少ない実加を気にしながら、尋ねた。
「う、ぅん。やっぱり喘息がひどいみたい。
怠そうだったわ。」
「そうか。お昼までいたのか?」
「ううん、すぐに帰ってきたわ。」
そう返事をする実加の顔が暗くなったことに、実は不信に感じ、
「何か、あったのか?」
と尋ねた。
「・・・・・・別に。」
それ以上何も言わない実加を見た実と院長は顔を見合わせた。