ドクター2

要くんは、胸を強く掴んで苦しがっていた。







「要くん?要くん?」







「うっ・・・・・・。」






急がなきゃ!






私は要くんを背負ってみた。






思っていたより軽い。






しっかり背負って、少し崖になったところをのぼってみる。






簡単には登れない。






何度も脚を擦りむいた。






5回目。






なんとか登れた。





そして、急いで病院へ。






もっと私に体力があれば、大声で誰かを呼べたのに。






私は息を切らして、要くんを病院に入れた。





その様子を見ていた周りの人が、すぐに先生や看護師さんを呼んでくれた。
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