ドクター2
手術室のランプが消えたのは、8時間も後だった。
そこから出てきたのは、マスクを付けてたくさんの管で繋がれた要くん。
その姿を見て、ようやく涙が出てきた。
生きてて良かった・・・・・・。
私の中の張り詰めていた糸が切れたかのように、私は足がへなへなになりその場に座り込んだ。
「もう大丈夫だから。
早く部屋に戻りなさい。」
そう優しい声が聞こえたかと思い前を見ると、手術を終えた先生がいた。
きっと私がパジャマだったから、入院してることがわかったのだろう。
私はしばく足がすくんで立ち上がれなかった。
涙がおさまり、ゆっくり立ち上がると、病室に向かった。