ドクター2

ビチャッ







その音で目を開けると、見慣れた靴に、懐かしい匂い。 







雨音でよく聞こえないけど、私を呼ぶ声がした。






仰向けにされるると、目の前には、







「パ、パ・・・・・・」







一人寂しく動けないでいたところ、目の前に実が現れ、カンナは涙を流した。





「パパァ!」 

 
 



大きな口を開けたからか、口に泥が入った。






それを実がタオルで拭き取る。






「もう、大丈夫だからな。」






そういい、脚の傷口を消毒し、カンナの体を毛布で包むと、  







カンナを抱えて、一発で崖に登った。







カンナは実の温もりを感じながら、薄めを開けて、実の胸元から実の顔を見上げた。
< 155 / 158 >

この作品をシェア

pagetop