ドクター2
ビチャッ
その音で目を開けると、見慣れた靴に、懐かしい匂い。
雨音でよく聞こえないけど、私を呼ぶ声がした。
仰向けにされるると、目の前には、
「パ、パ・・・・・・」
一人寂しく動けないでいたところ、目の前に実が現れ、カンナは涙を流した。
「パパァ!」
大きな口を開けたからか、口に泥が入った。
それを実がタオルで拭き取る。
「もう、大丈夫だからな。」
そういい、脚の傷口を消毒し、カンナの体を毛布で包むと、
カンナを抱えて、一発で崖に登った。
カンナは実の温もりを感じながら、薄めを開けて、実の胸元から実の顔を見上げた。