ドクター2
実は救急外来にカンナを連れていき、すぐにカンナの体の泥を落とすと、すぐに呼吸器を口に当てた。
冷えきった体を綺麗な毛布で包み、怪我していた脚の治療を始めた。
カンナは痛みに耐えて、じっとしていた。
治療が終わる頃には、朝早くから外にいて疲れていたのか、一晩中要くんのことを考えていて寝ていなかったのか、熟睡していた。
治療を終えた実は、カンナの寝顔に安堵し、カンナの頭を優しく撫でた。
そこに廊下で待っていた実加も呼ばれ、カンナの顔を見ると、実加はすっかり笑顔になっていた。