ドクター2
翌日、目を覚ました実加は、自分がどこにいるのか分かっていない様子であったところに、カンナが昨日の出来事を説明した。
「カンナ、ごめんね。心配かけて。」
「ママ、大丈夫だよ。
今日からおじいちゃんが戻って来てくれるんだっ!!!」
実から今朝聞いたのか、カンナの耳にも院長が帰ってくることが入っていた。
「本当にごめんなさいね。
おじいちゃんのお手伝い、してあげてね。」
「うんっ!!!
ママ、ギューして!」
「はいはい。」
そういうと、実加はカンナを強く抱きしめた。
「ママ?まだ体が熱いね。」
「そうね。
なかなか喘息の時は、お熱が下がらないの。」
「でも、ママが風邪引いたのも、私の記憶の中で喘息になったのも初めてだよ!
今まで頑張りすぎたんだよ。
ゆっくり休んでね。」
そういうと、カンナは学校があるからと言って、病院から帰って行った。