ドクター2
「澤井さん、血糖値があまりよくありませんね。
食事のことですが、ご家族は?」
「息子家族と一緒だから、どうしても・・・。」
それ以上の言葉を発しなくても、実は察知したのか、
「そうですか。
もしこのまま血糖値が上がるようでしたら、
入院しながら食事療法を行いますが、よろしいですか?」
「ぇえっ・・・・・・。
まぁその方が困らないか・・・・・・。」
次郎は明日からのことを実に話そうかどうか迷っていた。
「・・・・・・それでは、今週一週間、様子を見ましょう。」
とうとう言えず、診察室を後にした。