ドクター2

次郎は今日もクリニックにやってきた。





「おはようございます。」






実加に挨拶をされ、次郎は練習してきた言葉を発した。






「あ、ありがとう。お、美味しいご飯じゃったよ。」






たどたどしく次郎が喋った。







「とんでもないです。







お口に合わなかったら、遠慮なく言ってくださいね。」






実加は満面の笑みで答えた。






次郎は78歳にして、息子よりも若い実加の笑顔に胸が弾んだ。






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