ドクター2
「ただいまぁ。」
そういって家に入る。
「カンナぁ!?どこに行ってたの?」
ママだ。まぁ適当に言っておけばママはなんとかなる。
「学校が終わらなかったの~。」
「えぇっ?そんなことあるの?
パパから連絡あって、キャンセルしてもらったわよ。」
良かったぁ。
「ふぅ~ん、そう。」
パパは何て言ってたんだろ。
でも、いいや。
キャンセルできたんだし。
そういってリビングに入ると、おじいちゃんの姿があった。
「カンナちゃん、心配したぞ。」
「ごめんなさぁい。学校が長引いて。」
「そうじゃったか。
ちょっとこっちにおいで。」
おじいちゃんに手招きされて、私はおじいちゃんの側に寄った。
「おでこ見せてごらん。」
驚いておじいちゃんの手を払いのけた。
「嫌っ!」
「カンナちゃん、今日病院で診てもらう日だったのに行けなかったんじゃから、わしが診るよ。」
「嫌っ!!!」
それじゃあ今日時間をつぶした意味がないじゃん。
「カンナちゃん、膿んでたらどうするんじゃ?
頭は大事なところじゃから、ねっ。」