ドクター2
「カンナちゃん、抜糸をするから、ベッドに仰向けになってね。」
ようやく青木先生から解放された。
仰向けになっていると、目隠しに目にタオルを当てられる。
「ちょっとチクッとするよ。」
と言われてすぐに腕がチクッとした。
ビクッ
思わず全身が動いちゃった。
「よく頑張ったね。
少しこのままでいてね。」
仰向けのまま、青木先生を待った。
近くにパパがいるのが分かった。
シーンとした診察室に青木先生が入って来た。
いよいよだ。
「じゃあ糸を抜いて行くからね。」
優しく声をかけてくれるけど、その言葉は私を緊張させた。