スロウ・スノウ





気づくきっかけとなったのは、2週間ほど前のこと。






なにも、告白とか言う特別な場面ではない。




ただ単に春瀬とその図書委員の子が会話しているのを廊下で見かけたのだ。





別に彼らに興味があった訳ではないけれど。




頬をほんのり染めながら、春瀬と言葉を交わす彼女を見た私は、瞬時に確信した。





なるほど、


と。




自分でもなかなかオジさんくさいな、と思いつつ。


そのときは思わず苦笑した。





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