愛の歌、あるいは僕だけの星
コンビニで、シーチキンのおにぎりに冷やしうどん、それに一リットルのウーロン茶を買った。店員は、平日の真っ昼間から町をうろつく未成年者にもの言いたげな視線をちらと向けるも、そのまま淡々とレジを打つ。
受け取ったビニール袋が腕に食い込んで痛い。
額に滲む汗を拭いながら、先ほど覚えた夏の住所を思い浮かべた。
「桜海町のほう、だっけ」
ぽつりと呟く。
そして、ふらふらとしながら歩き出した。