愛の歌、あるいは僕だけの星
売り言葉に買い言葉。
如月の言葉をゆっくりとかみ砕いて、銀也は眉をつり上げる。
「それ、全然誉めてねえだろ!?」
『いやいや、誉めてますよ。何言ってんの美少年!』
「……すげえうざい」
『まあまあ』
如月が、にこりと笑う。
くるくると変わる表情を見ながら、妙な気分になる。誤魔化すように視線をパソコンへと戻して溜息をついた。
それにしても。
「……駄目だ、これ。もう終わらない……」
ついに集中力が途切れてばたんと机に突っ伏せば、すかさず後ろから尋常でない力で引っ張り上げられてがくりと身体が揺れた。