空を見れば

「あっそ

じゃあ、俺も隣邪魔して昼寝でもするかなー」


そう言って、私が腰を下ろしていた芝生の上に蓮は寝転がった


手を伸ばせば、すぐ顔に届きそうな距離


けど手を伸ばしにくい距離


私と彼の距離みたいだ



「じゃあ、蓮も私と同罪だから後で昌紀に謝ってね!」


そう言うと、


「はいはい

全く日向にはかなわないよな〜」


呆れながらも、お日様みたいな笑顔で私を見てくれた



裏庭の一角、茂みの中

手入れもされていないようなその生い茂る草たちをかき分けると、キレイな芝生が現れる


あまり知られていないこの場所は、私の息抜き場


そして、隣に寝転ぶ蓮に会える大切な場所


二人のお気に入りの場所なんだ
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