空を見れば

例えて言うなら、雷が落ちたみたいな

蓮に恋に落ちた時の私はそんな気持ちだった。

私松井日向は周りから見て「優等生」その一言に尽きるらしい。

昔から親に「何でも一生懸命に頑張りなさい」と言われ続けた。

勉強も運動も友達付き合いも、私は一生懸命に頑張ってきた。

そのおかげか、勉強は学年1位をずっとキープ、中学時代は入っていたバスケ部で全国大会に行き、友達も多い方だと思う。

いつだか「日向はなんでもできていいよね」って言われたことがある

それがすごく自分の中で引っかかる


一生懸命は好き

頑張ったら頑張った分、自分に返ってくるから

だけど、、だけどね、周りの評価とは反対に、私の心は苦しくなっていくんだ

私は一生懸命になりすぎて、息抜きの仕方を知らなかったから

きっとあの時の私は、心も体も悲鳴を上げていて、そんな私を救ってくれたのが蓮だったんだ




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