記念日。
「はー…今日は言いたいことあったのにな」



耳元で朔の声が聞こえる。



言いたいこと?
やだ…あたしフラれちゃうのかな…。



そんな不安がよぎったけれど、



あたしを抱き締める朔の腕が一瞬にしてあたしの不安を取り払った。



久しぶりの朔の温度にドキドキする。



朔の心臓の音が伝わってくる。



少し、早い…?
気のせいじゃないよね?



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