記念日。
朔の手が優しくあたしの頬に触れた。



ゆっくりあたしの髪を撫でる。



「美波、まだ俺のこと好き?最近全然かまってやれなかったから…他に男いたりしたら凹むし…」



そんなことないよ、
朔だけだよ?



「朝起きて外されてたりしたら、それこそマジ凹むわ」



その瞬間左手の薬指にひんやりとした感覚。



これは、夢かなぁ?



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