オークション
前回よりも金額の跳ね上がり方が大きく、そして次から次へと金額は切り替わっていく。


あたしは手に汗を握りながらその数字を目で追っていく事しかできなかった。


ひじ置きの下に金額を打ち込む機械が内蔵されている。


それはわかっているのに、動く事ができなかった。


《戸田啓太の脳味噌》


つまりそれは……この場で脳味噌を入れ替えると言う事……。
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