神恋~水神様に恋をした~


あれやこれやとつい話し込んでしまった私は、お昼も頂いてしまった。

夕方近い空色。

(白、戻ってるかな…)


「すみません、帰りが遅いと怒られるので。」


「そうね、つい楽しくて話し込んでしまったわ。

妹が出来るってきっとこんな感じよね。」


イタズラっぽく笑って立ち上がる鈴さんはとても好い人だ。

ミサキさんもとても好い人だけれど、彼は赤面症なのだろうか。

すぐに顔を赤くさせてはふいっと目を逸らしてしまう。

帰ろうと下駄を足にしたとき、


「もし出来たら、明日も来てくれないだろうか。」


私を見て誘うミサキさんは、相変わらずほっぺが赤い。

明日はこれといって忙しいわけでもないから、黒ちゃんも連れてまたここへ来ようかな。


「分かりました。」


なぜか朝会おうと言われ、その必死さに頷く事しか出来なかった。

鈴さん動物好きって言ってたから、きっと黒ちゃんと仲良くなれると思うな~。

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