神恋~水神様に恋をした~



本来なら、傷は治って跡も残らないような軽い傷がどうして今もこうして跡が残っているのか。


(引っ掛かるな~…、)


彼はミサキさんの事を信頼し、親友だと感じていた。
ミサキさんも、親友だと感じていた。
時には喧嘩もするけれど、仲が良い。

親友、か。


(それかも知れない)


「どうかしたか?」

「いえ、何となくですけど、同じ傷を付けたのは謝罪だけではないような気がして…、」


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