神恋~水神様に恋をした~
熱くて、痛くて、苦しい。
「熱い…!苦しい、白…!!」
声を出すのも容易じゃないくらい、今の私には余裕がない。
早く苦しさから解放される最善の方法は私の生き血を濡れ女にあげること。
「んん!!」
苦しむ私を見て、苦しいと叫ぶ声を聞いて、白がとった行動は口付けだった。
噛み付くような口付けは、次第に苦しみを抑えてくれる。
体からは何かが抜けていくような感覚がした。
唇を離す白の瞳は睨んでなどいなかった。
その目を見て、私から濡れ女が抜けてくれたんだと分かった。
「何で、キスしたの?」
放心状態な私は率直な疑問をぶつけていた。
「目を互いに合わせなければ、アイツを消すことは出来ない。」