神恋~水神様に恋をした~


「わっ…、」


誰かにぶつかってしまった。

私よりも体が大きくて、がたいが良いと言う事は男だろうか。


「おっと、あぶねーな嬢ちゃん。」


案の定男だった。


「ちょ、何で泣く?!
俺のせい?!え、俺のせい?!」


「違います…、」


「つかその羽織り、俺の。」


(え…?)

見つかった、持ち主が。
こんなにも早く見つかるなんて、もしかしてこの人も探してた?



「ありがとな嬢ちゃん。

何時間も前に嬢ちゃんくらいの女に盗られてさ。

お気に入りのだから、ずっと探してたんだよ。助かったよ。」



私くらいの女の子か。
そう言えば、今頃カエデちゃんは白と仲良くやってるのかな。

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