神恋~水神様に恋をした~
「俺は、炎を操る妖怪なんだ。」
だらかなのかな。朝霧さんは妖怪なのにどこか温かみを感じる。
皮膚から熱を感じる。
人肌とは違う熱さなんだ。
朝霧さんのお家にお邪魔した私は、彼が用意してくれたお茶に手を付ける。
「嬢ちゃんいるとけっこう和むな!それに可愛いし!」
面と向かって妖怪にこんな事を言われるのは初めてだ。
白にも言われた事がなかったのに、朝霧さんに言われる何て。
(て、照れるなぁ……、)
白ももう少し素直に気持ちを言ってくれても良いのにな、何て。