神恋~水神様に恋をした~



「白さん!そう言えば、雪ちゃんに知らない誰かの羽織りが掛けられてましたよ!」


「なぜお前がそれを知っている。」


とぼけるこいつは、自身がした事に罪悪感というものすらないのか。


(……呆れたものだな、)



「なぜ、その羽織りが見知らぬ者の羽織りだと分かった?


俺の羽織りだとは思わなかったのか?

それとも、お前が雪に掛けたのか?」



瞬間何も言わなくなったカエデは、下を向いている。


あんなので、俺を騙そうなど出来るわけがない。


(なめられたものだな…、)

< 165 / 249 >

この作品をシェア

pagetop