神恋~水神様に恋をした~
「簪と櫛を壊したのもお前か?」
黙ると言う事は、肯定ととっても良いみたいだな。
静かに泣き出すカエデからは、同情してほしいと言う気持ちが読み取れた。
撫子に、同情を求めていた。
「カエデ、あんたのやった事は馬鹿だ。
自分のやった事が、どれだけ愚かな事か分かっちゃいない。
良いかい?
あの簪と櫛は、白様があの子のためにあげた物だ。
それを知っていながらも壊したあんたには姉ちゃん呆れたよ。
あれを壊すと言う事は、あの子も傷付けるし白様の事も傷付ける事になるんだ。
今回ばかりは、わっちは同情してやれない。
帰ってしっかり反省しなんし。」
撫子の言葉を聞いて、走って屋敷から出ていってしまうカエデ。