神恋~水神様に恋をした~
「あの羽織りも壊れた簪と櫛も。
全てはカエデの仕業だ。
気付いてはいたが、怒りを雪にぶつけてしまった。
許してほしいとは言わない。
ただ、償いに壊れた簪と櫛は直しておいた。」
うそ、直してくれたの?
でも、あの簪は粉々になってたし。
(白が術を使ったのかな…)
「私も、勝手に出てっちゃってごめんなさい。
離れないって誓ったのに、白が怒ってるから出ていけとか言われそうで怖くて、」
「それ以上、何も言わなくて良い。」と白は私の頭を撫でた。
白が怒ってたのはただの八つ当たりで、出ていってほしい何て思ってなかったと言う事が、
安心して、堪えてた涙がまた溢れる。