神恋~水神様に恋をした~
彼が来た所は、屋敷の少し離れにあるもうひとつの屋敷だった。
何だろう、すごく強い力を感じる。
その屋敷のある一室に私は通された。
「戻ったんだ、白。」
て言うか、さっきから白、白言われてるけど、彼は白(びゃく)と言う名前何だな。
「雪も連れてきたんだね。」
その部屋には、白さんによく似た男の人が座っていた。
この人…凄く強い…。
胸がドクリと緊張感を抱かせた。
「雪、幼い頃よりも力が強くなったんだね。」
優しい微笑みを見せる彼はとても優しい人だと思った。
(この人、白さんと同じ匂いだ…)
「君の顔を見れて安心したよ。今日からは妖界(こちら)で過ごしてもらいたい。」
ここで過ごす?
「僕は水湖(すいこ)と言って、君のずっと昔の祖父にあたる。」
「え、」
「つまり、簡単に言えば僕が混血を作る要因となった水神。そして、この子が息子の白(びゃく)。」
やっぱり、水神様だったんだ。