神恋~水神様に恋をした~
寝間着浴衣にも着替え、寝る準備は出来ているものの、なかなか私たちは眠ろうとしない。
(そ、そう言えば私…)
あの時咄嗟に白の羽織りで涙拭いちゃったよね。
本人は怒って無かったけど、明日になって激怒してきたらどうしよう。
「朝霧はどんな奴だった?」
「えっと、優しくて私の事楽しませてくれたし、たくさん励ましてくれたし、スッゴク良い妖怪だったよ…!!
炎の妖怪だからか、体も妖怪なのに温かかった…!!」
「触れたのか?」
コクりと頷く私を白は見つめる。
何か言ってはいけないような事でも言ってしまったんだろうか。