神恋~水神様に恋をした~
■最終章
「風が出てきたか。」
窓から空を眺めながら、白は言った。
今の空は、何だか怖い。
じわじわと何かがやって来るような、そんな空。
風が徐々に強さを増してくる。
すると、さっきまで騒がしかった屋敷は静まり返り緊張感が走った。
「皆どうしちゃったの…?!」
風が一際大きく吹いたとき、次々と妖怪たちが眠るように倒れ込む。